テヌエドワーフカメレオンは、私が初めて飼ったゆくりくん（エボシ）と、もう一匹のカメレオンです。
どこへ行っても、「え？何ソレ？」とか「じみ〜」とか「なぜそれ？」と言われていましたw。「マニアックすぎる ^ ^ 」と言われて「確かにそうだなあw」と今になると思いますが、当時は何をおもっていたのでしょうかwww 写真編集のため去年の写真整理をしているとドワーフ様の写真が出てきました。飼い主自身も今見ると、「なるほどな」と頷いてしまうほどのルックスです。しかしもし入荷があれば、また買ってしまうのではないかと思う、リベンジ精神とテヌエドワーフカメレオンに潜んだ魅力を見てみたいという気持ちに駆られます。もちろん今度はしっかり見極めて、出会いとタイミングがあればもしかすると・・・ありえるかもしれません。（そうそう入荷もないのだろうと思いますが）
ドワーフ様は、とにかく細くて、ひょろっとしていて、見るのもかわいそうだと感じるほどに、影でひっそりしていたり、人間の気配を感じると枝にしっかり隠れ、一本の干物のように、日々を過ごしていました。そしてとても短い命で生涯を終えました。飼う前にいろいろ読んで調べてはいたものの、カメレオンの難しさを思い知った最初の出来事で、2日にわたり寝ずに看病（とはいってもできることは何もなく、ただ様子を見て応援するしかできず・・・）たった3週間という短い飼育期間を終えることになりました。
いまになり、ようやく心の整理がついたように思うので、すこし振り返ってみようと思います。
テヌエドワーフカメレオンの色は普段は茶色ですが、写真では綺麗なみずみずしい水色になる様子を拝見していました。
すごい異生物がやってきたという印象でした。なんといってもカメレオンがはじめて、爬虫類もはじめてという飼い主にとっては、なんとも衝撃的な生き物でした。テヌエドワーフカメレオン♂ドワーフ様
このように、人間がケージへ近ずくと終始、枝化して隠れています。ずっとこのような隠れている状態なのと、ワイルドの子だったので、かわいそうに思えて、写真はほとんど撮らずに日々をすごしました。
夜寝ている時にそっと覗くと、鼻の突起が赤色になっている日がありました。夜のテヌエドワーフは神秘的でした。
お水を飲みにやってきたりはしてきますが、ほとんど触ることはありませんでした。
その時間帯によって、ぜんぜん印象の違うカメレオンのように感じます。
来客があると、「トカゲだね？」とか、今になっては「印象が薄くて覚えてない。」と言われることが多いです。
カメレオンぽくない・・・・w
頭の上が水色になっていたり、鼻の突起の色が変わるのが特徴でした。が、うつくしい色をみる前にお星になってしまわれたので、悔やまれます。
いつもお得意の枝化です。
どこの星からやってきたのだろうかといつも思いながら見ていました。
この日、異変に気がつき、ケージから出してみると、ぐったりと目をつぶっています T_T
この翌日には星になり。
こちらが最後の写真になってしまいました。もう体の色もいつもと違う色になっています。頭の上が水色になっているので、うまく立ち上げ、いい状態にできると、とても綺麗な色になっているドワーフ様を見ることができたのかもしれません。
２度ほどケージの外へ出した時。
このように、なんとも繊細で弱々しいイメージのままさよならをしてしまったドワーフ様、今ならもうすこし元気に飼育してあげられるように思います。3週間でお別れは短すぎました。生き物に関しては失敗して学ぶというのは人間のエゴのような気もします。だから、カメレオンのことをよく知っている人に色々とお話を聞くことができるのは、とても貴重な時間だと感じありがたいなあと思います。
ドワーフ様とのお別れは、なんとか野生の生き物たちがただ消費されないようにしなくていけないと強く感じた瞬間でした。動物園ですら、アイロニーな眼差しで見てしまう私が、なぜ希少な野生の生き物を手にしてしまったのかとも思いますが、これも何かの巡り合わせなのかもしれません。しかし今はまだ答えが見つかっていません。
テヌエドワーフカメレオンの記録はとても少ない写真と時間でしたが、すこし振り返ってみました。これからも日本国内でカメレオンが増えて、いつまでもカメレオンがこの土地にも存在していてほしいなとおもいます。
